デザインセンターリニューアル
内装設計
放送センター14階にあるデザインセンターをリニューアルしました。
コロナの前後では働き方に様々な変化がありましたが、その中でも最も大きい要素は働き方の起点の変化だと考えました。“企業”が主体となるものから“働く人”が主体となるように自然に変化したように感じます。言い換えると、働き手がオフィスに縛られずそれぞれが最適な空間を選択することが可能となったということだと思います。
しかし、我々はあえて「人間同士のリアルな関わり」というテーマを掲げることからスタートしました。急速なリモート化の進行によって組織と個人の関係が希薄化し、リアルなコミュニケーションの著しい非活性化が顕著に見られた為です。限られた時間の中でのチームワークやコミュニケーションを活性化させる空間でありつつも、個人が最大限のパフォーマンスを発揮できる場であることを目指し、問題点の洗い出しや各部員へのオフィスに対するイメージのヒアリングなど、抽象的な切り口から徐々に具体的にして行く手法をとりました。
全体的にグレーで圧迫感のあったオフィスを開放的で明るい印象の空間へリニューアルを行いました。
(左:Before、右:After)
基本的にはフリーアドレスで運用を行っています。グリーンなどを多めに配置し居心地の良い空間を目指しました。
サインデザイン
リニューアルに付随して、従来あったサインなどもデザイン性のあるものに一新しました。
マネジメント、空間、グラフィックなど様々なジャンルを得意とする、今のデザインセンターを表したかのようなメンバーでプロジェクトを行なっていましたので、細かいところにも拘り(遊び心)が散りばめられています。それも全て、リアルなコミュニケーションを活性化させるという先述したテーマに基づいて、ここに来た人が少しでも楽しめるようにという願いから来ています。
会議室はyama、mori、umi、kawa という名称です。それに合わせてグラフィックデザインも行なっています。
6VALUES というデザインセンター独自の指針も空間に対して落とし込み、マグネットやステッカーなどの小物も作成しました。
その他リニューアル案件
デザインセンターのリニューアルを皮切りに、社内外のリニューアルなどの案件を多くデザインセンターで手がけることになりました。
映像美術におけるセットなどとは異なり、法規的な問題など色々とクリアするべきものは本建築には多く存在していますがとても魅力的な仕事です。
局内リニューアルプロジェクトにおけるCG パースです。
TBSエントランスリノベーション
竣工後25年を経過し老朽化してきた社屋を、全社員アンケートの意見を集約し、プロジェクトチームでリニューアルすることになりました。
このセンターで働く方や訪れるお客様にとって使いやすく、また20年後も古さを感じさせない普遍的な仕様になるようデザインしました。
正面玄関
待合スペースを受付へ
閉鎖的カフェスペースを開放的に
局舎外の施設等の設計・デザイン
局舎内にとどまらず、赤坂の街に新たに作られる施設や空間づくりにも関わっております。
(「ハリー・ポッターと呪いの子」記事もご覧ください。)
このような「ブランドを表現する空間」のデザインを通して、「赤坂エンタテインメント・シティ計画」にもデザインセンターとして貢献しています。
イノベーションスペース「Tech Design X」の内装デザイン
赤坂サカス内「AKASAKA」オブジェ設計・デザイン
国際新赤坂ビル 仮囲いグラフィックデザイン